1. インターネット利用者数
2020 年 6 月末時点の中国のインターネット利用者数は 9.40 億人で、2020 年 3 月に比べて 3,625 万人増加した。
インターネット普及率は 67.0%で、2020 年 3 月に比べて 2.5 ポイント上昇した。
またモバイルインターネット利用者数は 9.32 億人で、2020 年 3 月から 3,546 万人 増加した。インターネット利用者全体に占める割合は 99.2%となり、2020 年 3 月の水準を維持した。
逆にインターネットを利用していない人は 4.63 億人で、都市部では住民全体の 43.8%、農村部では同じく 56.2%を占めている。 利用していない理由は、パソコンやインターネットがよくわからないが 48.9%、文 字入力に必要なピンインがわからない等教育レベル上の制限が 18.2%を占めた。
一方、新たにインターネットの利用を始めた理由は、家族と連絡を取るのに便利だ からが 31.8%と最も多く、インターネット設備の提供を受けたが 30.1%、無料の使い方指導を受けたが 30.0%と続いた。
インターネット利用者を居住地別にみると、農村住民の割合は 30.4%で、2020 年 3 月より 3,063 万人増えて 2.85 億人となった。一方、都市部住民の割合は 69.6%で、 2020 年 3 月より 562 万人増えて 6.54 億人となっている。
2020 年上半期は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたものの、インターネットインフラ施設の建設規模、インターネットユーザー数、インターネット普及率はいずれも過去最高を記録している。
2. インターネット利用者の特徴
2020 年 3 月時点のインターネット利用者の男女比率は 51.0:49.0 だった。中国の人 口の男女比(51.1:48.9)とほぼ一致している。
インターネット利用者の年齢構成では、20-29歳と30-39歳がそれぞれ全体の19.9%、20.4%を占めている。その他の年齢層では、40-49 歳が18.7%で、50 歳以上の合計は 2020 年 3 月の16.9%から 22.8%へと大きく上昇しており、中高年層でインターネットの利用がいっそう浸透していることがわかる。
教育水準別では、中学程度の利用者が依然として最も多く、中学と高校・高専・技術 専門学校の割合はそれぞれ 40.5%と 21.5%だった。大学専科、大学本科以上の教育水準に該当する利用者の割合はそれぞれ 10.0%と 8.8%だった。
職業別では、学生が依然として最も多い 23.7%を占め、個体戸・自由業者が 17.4%、農林漁業従事者が 15.3%と続いた。月収別では 2,001-5,000 元の層があわせて 32.6%に達した。5,000 元以上は 24.2%を 占め、1,000 元以下の層は 21.0%だった。
3. インターネット接続方法
携帯電話からのインターネット利用者は 99.2%に達した。デスクトップパソコンは 37.3%、ノートパソコンは 31.8%、テレビは 28.6%、タブレットは 27.5%だった。
光回線の契約数は 4.34 億件で、ブロードバンド契約数に占める割合は 2019 年末か ら 0.3 ポイント増えて 93.2%となった。また 1 週間あたりの平均インターネット利用時間は 28.0 時間で、2020 年 3 月に比べて 2.8 時間減少している。
4. 各種インターネットサービスの利用状況
各種インターネットサービスの利用状況は、それぞれ次の通りとなっている。
「第 44 次中国互聯網絡発展状況統計報告」(中国語、全文) http://www.cnnic.cn/hlwfzyj/hlwxzbg/hlwtjbg/202009/P020200929546215182514.pdf