第 42 回 中国インターネット発展状況統計(抜粋・参考訳)

目次

1. インターネット利用者数

2018 年 6 月末時点の中国のインターネット利用者数は 8.02 億人で、前年末に比べて2,968 万人増加した。

インターネット普及率は 57.7%で、前年末に比べて 1.9 ポイント上昇した。

またモバイルインターネット利用者数は 7.88 億人で、前年末から 3,509 万人増加した。インターネット利用者全体に占める割合は、前年末の 97.5%から 98.3%に上昇している。

インターネット利用者を居住地別にみると、農村住民の割合は 26.3%で、前年末より 204 万人増えて 2.11 億人となった。一方の都市部住民の割合は 73.7%で、前年末より 2,764 万人増えて 5.91 億人となった。

なお農村部と都市部のインターネット普及率は、それぞれ 36.5%と 72.7%となっている。

2. インターネット利用者の特徴

2018 年 6 月末時点のインターネット利用者の男女比率は 52.0:48.0 だった。2017年末時点の全国の人口男女比は 51.2:48.8 で、インターネット利用者の男女比率とほぼ一致している傾向に変化はない。

インターネット利用者の年齢構成では、10-39 歳が全体の 70.8%を占めており、このうち 20-29 歳が最も多い 27.9%となっている。10-19 歳、30-39 歳の割合はそれぞれ18.2%と 24.7%だった。前年末に比べて 30-49 歳の層が 3.2 ポイント上昇しており、引き続き中高年層を中心にインターネット利用者が増加している。

教育水準別では、中学程度の利用者が依然として最も多く、中学と高校・高専・技術専門学校の割合はそれぞれ 37.7%と 25.1%だった。大学専科、大学本科・大学院の教育水準に該当する利用者の割合はそれぞれ 10.0%と 10.6%だった。

職業別では、学生が依然として最も多い 24.8%を占め、個体戸・自由業者が20.3%、会社員があわせて 12.2%と続いた。

月収別では 2,001-5,000 元の層が最も多く、2,001-3,000 元と 3,001-5,000 元がそれぞれ 15.3%と 21.5%だった。また収入なしと 5,001 元以上の高収入の層が大きく伸びており、前年末に比べてそれぞれ 2.7 ポイントと 4.5 ポイント上昇した。

3. インターネット接続方法

携帯電話からのインターネット利用者は、前年末から 0.8 ポイント上昇して 98.3%に達した。一方で、デスクトップパソコン、ノートパソコンの利用者は減少しており、それぞれ前年末から 4.1 ポイント減の 48.9%と 1.3 ポイント減の 34.5%となった。

インターネットを利用する場所は自宅が最も多い 82.6%となったが、前年末より 3.0ポイント減少した。ネットカフェ、会社、学校、公共場所での利用はそれぞれ 2.0 ポイント、4.6 ポイント、0.5 ポイント、4.5 ポイント上昇している。なお、利用者 1 人当たりの 1 週間の平均利用時間は 27.7 時間で、前年末より 0.7 時間増加している。

4. 各種インターネットサービスの利用状況

個人向けインターネットサービスは、2018 年上半期も引き続き好調に推移した。特に理財の成長率は半年で 30.9%と大幅な伸びを見せ、タクシーやハイヤー配車もそれぞれ 20.8%と 26.5%と好調だった。

インスタントメッセージ、検索エンジン、ニュース、ソーシャルサービスといった基本的なインターネットサービスは安定した成長を続けている。今期最も著しい成長を遂げた理財分野は規範化が進みつつある。ネットショッピングと決済はそれぞれ 71%が利用するサービスとなった。

一方、娯楽分野では関連する政策が市場の健康的で良好な発展をけん引しており、特に 1 分程度の短い動画を扱う動画共有アプリの利用率は 74.1%に上った。音楽や文学では海賊版の利用が徐々に減り、ゲームでは内容が多様化し、質も改善している。

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