第44回 中国インターネット発展状況統計(抜粋・参考訳)

目次

1. インターネット利用者数

2019 年 6 月末時点の中国のインターネット利用者数は 8.54 億人で、前年末に比べて2,598 万人増加した。

インターネット普及率は 61.2%で、前年末に比べて 1.6 ポイント上昇した。

またモバイルインターネット利用者数は 8.47 億人で、前年末から 2,984 万人増加した。インターネット利用者全体に占める割合は、前年末の 98.6%から 99.1%に上昇している。

逆にインターネットを利用していない人は 5.41 億人で、都市部では住民全体の37.2%、農村部では同じく 62.8%を占めている。利用していない理由は、パソコンやインターネットがよくわからないが 44.6%、文字入力に必要なピンインがわからない等教育レベル上の制限が 36.8%を占めた。

また新たにインターネットの利用を始めた理由は、家族と連絡を取るためが 18.1%と最も多く、無料の使い方指導を受けたが 16.7%、インターネット設備の提供を受けたが 15.7%と続いた。

インターネット利用者を居住地別にみると、農村住民の割合は 26.3%で、前年末より 305 万人増えて 2.25 億人となった。一方の都市部住民の割合は 73.7%で、前年末より 2,293 万人増えて 6.30 億人となっている。

2. インターネット利用者の特徴

2019 年 6 月末時点のインターネット利用者の男女比率は 52.4:47.6 だった。前年末時点からほぼ横ばいとなっている。

インターネット利用者の年齢構成では、10-39 歳が全体の 65.2%を占めており、このうち 20-29 歳が最も多い 24.6%となっている。40-49 歳が前年末の 15.6%から 17.3%へ、50 歳以上も同 12.5%から 13.6%へとそれぞれ大きく伸びており、中高年層でインターネットの利用が増加傾向にあることがわかる。

教育水準別では、中学程度の利用者が依然として最も多く、中学と高校・高専・技術専門学校の割合はそれぞれ 38.1%と 23.8%だった。大学専科、大学本科・大学院の教育水準に該当する利用者の割合はそれぞれ 10.5%と 9.7%だった。

職業別では、学生が依然として最も多い 26.0%を占め、個体戸・自由業者が20.0%、会社員があわせて 11.8%と続いた。

月収別では 2,001-5,000 元の層が全体の 3 分の 1 以上を占め、あわせて 33.4%に達した。5,000 元以上も 27.1%を占めたが、収入なしと 500 元以下の層があわせて 19.9%に増えていることがわかる。

3. インターネット接続方法

携帯電話からのインターネット利用者は、前年末から 0.5 ポイント上昇して 99.1%に達した。テレビを利用した利用も前年末から 2 ポイント上昇して 33.1%となった。デスクトップパソコンは 46.2%、ノートパソコンは 36.1%だった。

光回線の契約数は 3.96 億件で、ブロードバンド契約数に占める割合は前年末から 0.6ポイント上昇して 91.0%となった。

4. 各種インターネットサービスの利用状況

各種インターネットサービスの利用状況は、それぞれ次の通りとなっている。

「第 44 次中国互聯網絡発展状況統計報告」(中国語、全文)
http://www.cnnic.cn/hlwfzyj/hlwxzbg/hlwtjbg/201908/P020190830356787490958.pdf

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