<本調査について>
中国インターネット発展状況統計(中国互聯網絡発展状況統計報告)は、中国政府が管轄する中国互聯網絡信息中心(CNNIC)が発行する調査レポートで、1997年より毎年1月と7月の年2回発表されている。
今回の調査期間は2021年12月31日までで、全国の省・自治区・直轄市に定住する6歳以上の住民を対象に、コンピュータを用いた電話調査(CATI)およびオンライン調査を実施した。 なおこの調査の対象地域は中国大陸に限られており、特に記載がない限り香港、マカオ、台湾はデータに含まれていない。
1.インターネット利用者数
2021年12月末時点の中国のインターネット利用者数は10.32億人で、2020年12月末時点に比べて4,296万人増加した。インターネット普及率は73.0%で、同じく2.6ポイント上昇した。
モバイルインターネット利用者数は10.29億人で、2020年12月末時点から4,373万人増加した。インターネット利用者全体に占める割合は99.7%となった。
インターネット利用者を居住地別にみると農村住民の割合は27.6%で、2.84億人となった。一方の都市部住民の割合は72.4%で、2020年12月末より6,804万人増えて7.48億人となった。
なお都市部と農村部のインターネット普及率は、それぞれ81.3%と57.6%だった。2020年12月末に比べて都市部では1.5ポイント、農村部では1.7ポイントそれぞれ上昇している。
2.インターネット利用者の特徴
2021年12月末時点のインターネット利用者の男女比率は51.5:48.5で、全人口の男女比率とほぼ一致している。
インターネット利用者の年齢構成では、20-29歳、30-39歳、40-49歳がそれぞれ17.3%、19.9%、18.4%を占めており、他の年齢層に比べて割合が高かった。50歳以上は2020年12月末時点の26.3%から5ポイント上昇して26.8%となっており、インターネットが中高齢者層にさらに浸透していることがわかる。
3.インターネット接続の状況
携帯電話・スマートフォンからのインターネット利用率は、99.7%に達した。デスクトップパソコン、ノートパソコン、テレビ、タブレットからの利用はそれぞれ35.0%、33.0%、28.1%、27.4%だった。
インターネットの1週間の平均利用時間は28.5時間で、2020年12月末より2.3時間増加した。
4.各種インターネットサービスの利用状況
2021年の中国の各種個人向けインターネットアプリケーションの利用者数は、引き続き増加を続けている。このうちオンライン医療とリモートワークの利用者数は増加が顕著で、オンライン医療は2020年12月末時点より利用者が8,308万人増えて、成長率は38.7%となり、リモートワークも同じく1.23億人増えて成長率は35.7%に達している。
また旅行予約、理財、ライブ配信、音楽といったアプリケーションも10%を超える成長率となっている。
「第49次中国互聯網絡発展状況統計報告」(中国語、全文)
http://www.cnnic.cn/hlwfzyj/hlwxzbg/hlwtjbg/202202/P020220407403488048001.pdf
●本レポートに含まれる情報は、中国互聯網絡信息中心発行の「第49次中国互聯網絡発展状況統計報告」(2021年12月)をクララが一部抜粋し、理解を助ける参考訳としてご案内するものです。詳細は必ず原文でご確認ください。
中国互聯網絡信息中心 http://cnnic.com.cn