1. 集中取り締まりの実施理由
オンラインゲーム市場の成長は著しく、日々様々なコンテンツが生まれているが、同時に低俗で暴力的な内容、あるいは価値観が著しく偏っており、社会道徳的に許される限度を越えた内容が含まれるゲームが散見されることを課題とした上で、思想認識の統一、管理監督の強化、責任主体の明確化等 6 つの面から市場の規範化を実施すると説明している。
2. 取り締まりの対象
重点取り締まりの対象として、ユーザー数が多く社会に与える影響が大きいタイトル、価値観が著しく偏っているあるいは暴力やわいせつ等法律法規で禁止された内容を含むタイトル、必要な許可を受けていないまたは版号等がないタイトル、海外のゲーム作品のうち禁止内容が含まれているタイトルを挙げている。
また内容が低俗なものや違反ぎりぎりの行為については厳しく見直しを求めるとし、ゲーム会社に対し、速やかにゲームや広告の内容を自己精査するよう促している。
なお“法律法規で禁止された内容”について「オンラインゲーム管理暫定弁法(网络游戏管理暂行办法)」9 条では、①憲法で規定された基本原則に違反するもの ②国家の統一、主権および領土の完全性に危害を与えるもの ③国家の秘密を漏えいし、国家の安全に危害を与える或いは国家の栄誉と利益に損害を与えるもの ④民族的な恨みや民族蔑視を扇動し、民族の団結を破壊し、あるいは民族の風俗習慣を侵害するもの ⑤邪教や迷信を宣揚するもの ⑥デマを流布し、社会の秩序をかく乱し、社会の安定を破壊するもの ⑦わいせつ、ポルノ、賭博、暴力を宣揚し、あるいは犯罪を教唆するもの ⑧他人を侮辱、誹謗し、他人の合法的権益を侵害するもの ⑨社会道徳に背くもの ⑩法律、行政法規、国家の規定で禁止されたその他の内容、と定めている。
3. 通報の奨励
違法行為を摘発する手掛かりとするため、違法行為通報窓口を複数設け、ユーザーからの通報を奨励している。通報は、電話、WEB サイト、微信(WeChat)から行うことができる。
●原文(中国語)