医療~O2Oまで!オンラインで成長を続ける中国ペット市場

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中国のペット市場の現状

中国のペット市場には、従来からあるオフラインの市場(ペットショップやペット用品のリアル店舗、動物カフェなど)と、近年成長しているオンラインの市場(スマートフォンアプリ、ECなど)がある。

オフラインの市場は大きな需要があるものの、ペット関連のリアル店舗は単体での店舗運営が中心となっている。現時点ではチェーン展開するブランドは少なく、チェーン店の出店エリアも限られている。

また、ペット関連ショップが全くない地域がある一方で、店舗が集中し過剰な競争が生まれている地域もある。 スマートフォンアプリを使った各種サービスを中心とするペット関連のオンラインの市場は活気づいているものの、まだ市場が形成されたばかりで規模は比較的小さい状況にある。

オンライン市場:年齢からみたペット関連アプリ

ペット関連アプリのユーザー層は幅広いが、年齢別でみると中心は26歳~35歳の層となっている。これはペット飼育者全体の傾向とも一致している。

26歳~35歳のユーザーが最も利用しているのは、ペットの医療アプリやインタラクティブサービスで、ペット関連のSNSの利用率は他の世代に比べて低くなっている。

逆にペット関連SNSの利用が多いのは36歳~45歳、46歳~55歳の層となっており、19歳以下の若い世代ではインタラクティブサービスとO2Oサービスの利用比率が高い。

オンライン市場:男女比からみたペット関連アプリ

また男女比で見ると、ペットEC類のアプリで女性ユーザーの比率が高いものの、そのほかのアプリでは男性ユーザーがわずかに多い。

オンライン市場:居住都市からみたペット関連アプリ

中国の主要10都市は、いずれもペット飼育者が多く、ペットEC類、ペットSNS類、ペット医療類のアプリの利用比率が高い。ペットEC類のアプリ利用率トップ4は、北京、上海、重慶、成都で、逆に天津や杭州では利用率がやや低い。 また北京と上海は、全てのアプリで他都市よりも利用率が高いことがわかる。

本レポートは、TalkingData「2018宠物人群洞察报告」を一部抜粋、クララが翻訳、加筆したものです。

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この記事を書いた人

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