スマート化する自動車はどれだけの個人情報を収集しているか

このほど、世界の上位15社の自動車メーカーを対象に、メーカー間のデータ共有方針を調査したレポートが発表された。この調査では、どのメーカーが最も多くのデータを収集しているかを確認するために、ドライバーを対に関して収集されたデータを重点に28項目を評価した。最もユーザーのデータ収集を行っていたのは米テスラだった。

テスラは市場で最もスマートでコネクティッドな車を展開しているが、車がパーソナライズされたサービスを提供するほど、車はより多くのユーザーデータを必要とする。テスラは調査対象の15社の中でトップとなる28点満点中20点を獲得した。

テスラに次ぐ2位はアウディで19点、3位はBMWとMINIでいずれも16点だった。4位のポルシェは14点だったが、ポルシェは調査対象となった15社のうち最も幅広い個人情報を収集していた。5位はフォルクスワーゲンで12点、フォードは14位で7点にとどまった。一方、最も個人情報を収集していないのはルノーグループ傘下のダチアで5点だった。

自動車メーカーが最も収集しているデータは、氏名、電話番号、住所といった個人情報で、これらデータの多くは、通勤や帰宅時のルート選択、渋滞回避のためにナビシステムに保存されている。メーカーによっては位置情報を保存しているケースもあった。

最も幅広い個人情報を収集していたポルシェは、メールアドレス、電話番号、住所、位置情報の履歴、現在地、連絡先、カレンダー、携帯電話の位置情報といったデータを収集しており、15社中で唯一、28項目すべてを収集していた。

個人情報に加えて、運転特性に関するデータを収集するメーカーも多い。中でもテスラは、ブレーキや加速度、衝突、エアバックの状態、充電履歴など、最も多くのデータを収集しているが、フォードは速度、ブレーキ、加速度のデータしか収集していなかった。


原文:https://www.chinaz.com/2021/1102/1323508.shtml 、翻訳・加筆編集クララ

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