ORACLE 主催 IT 産業サミット 現地レポート

目次

1. 政府幹部や大手 IT 企業関係者など 1,000 人あまりが来場

第 1 回目となる今回のサミットのテーマは「情報産業―中国発展の新エンジン」で、ORACLE 山東のほか、中国ソフトウェア輸出促進工作委員会や山東済寧ソフトウェアパークなどが主催した。来賓には商務部や工業情報化部の幹部、中国科学技術研究院の関係者などが招かれ、国内外の開発会社、アウトソーシング企業、人材関連会社など約 1,000 人が出席した。

会場入り口のボードには来場者のサインが沢山

21 日午前に行われた講演では、ORACLE のOAEC 人材産業基地に関する説明や先進的な取り組みを行う全国のソフトウェア開発会社の例が紹介され、情報産業の発展が我々の経済や生活などに巨大な影響を及ぼす可能性について聞くことができた。併せて、過去 1 年で最もソフトウェア開発・アウトソーシング産業に貢献した企業への表彰式も行われた。

表彰された企業の代表ら

2. IT 先進技術に力を入れる済寧市

21 日の午後には、外資企業の出席者限定で済寧国家ハイテク産業開発区の見学ツアーが組まれ、我々も参加してきた。同開発区は 1992 年春に開設され、2010 年に国家レベルの重要拠点に格上げされている。区内には、光電情報産業基地、生物技術産業基地、工事機械産業基地、紡績新素材産業基地があり、ソフトウェア及びサービスアウトソーシング以外にも機器製造、バイオ医薬品、紡績、アパレルなどが主要産業となっているという。

開発区のクリエイティブビル

開発区にはORACLE が済寧市政府と協力して今年 10 月に開設したOAEC 人材産業基地以外に、ヒューレットパッカード(HP)が2013 年 7 月に開設した HP ソフトウェア人材訓練センターもあり、IT 人材が豊富に揃っているそうだ。HP の訓練センターは在学中の学生を受け入れており、ここでの訓練がそのまま大学の単位として認められるという。10-15 人のチームが一つの“会社”となって、実際の予算を管理しながらプロジェクトを遂行するという実践的な教育は社会に出て即戦力になると評価は高い。

様々な企業が入居する

また開発区は小規模なクリエイティブ型企業を手厚く支援しており、クリエイティブビルは広告やデザイン、ソフトウェア開発といった小規模スタートアップのふ卵器となっていた。済寧市は山東省でも内陸にある地方都市だが、ハイテク産業と人材育成を非常に重視していることを強く感じた。

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