1. インターネット利用者数
2015 年 6 月末時点の中国のインターネット利用者数は 6.68 億人で、1-6 月の半年間に 1894 万人増加した。インターネットの普及率は 48.8%で、2014 年末に比べて 0.9 ポイント上昇した。普及率の増加幅は引き続き縮小している。
また 2015 年 6 月末時点の中国のモバイルインターネット利用者数は 5.94 億人で、2014 年末から 3679 万人増加した。インターネット利用者全体に占める割合は、2014年末の 85.8%から 88.9%に上昇している。
スマートフォンやタブレット端末がさらに普及すると同時に、ネットワーク環境の整備が進み、さまざまなアプリが登場していることが相互に作用し、モバイルインターネットの利用者は引き続き増加している。特に 2015 年上半期は、通信キャリア各社がデータ通信料金の引き下げを発表し、MVNO も解禁されたことから、モバイルインターネットがより手軽に利用できるようになった。
インターネット利用者を居住地別にみると農村住民の割合は 27.9%で、1.86 億人となり、2014 年末に比べて 800 万人増加した。都市部と農村部のインターネット普及率はそれぞれ 64.2%と 30.1%となっている。
2. インターネット利用者の特徴
2015 年 6 月末時点のインターネット利用者の男女比率は 55.1:44.9 で、女性の利用が 1.3 ポイント伸びていることが分かった。
インターネット利用者の年齢構成を見ると、10-39 歳が全体の 78.4%を占めており、このうち 20-29 歳は 31.4%に達する。2014 年末に比べて 10-19 歳の層が 1.0 ポイント伸びており、低年齢層の利用者が拡大していることがわかった。
学歴別では、小学以下が 12.4%となり 2014 年末に比べ 1.3 ポイント増加した。一方で大学専科が 1.6 ポイントも下げている。
職業別では、学生のインターネット利用者が最も多い 24.6%で、続いて自営業の人が 22.3%、会社員が 13.5%だった。月収別では、2001-3000 元と 3001-5000 元の層が最も多く、それぞれ 21.0%と 22.4%を占めている。500 元以下の層が 4.0 ポイント減少した一方で、収入なしの層が 4.0 ポイント増加している。
月収別では、2001-3000 元と 3001-5000 元の層が最も多く、それぞれ 21.0%と 22.4%を占めている。500 元以下の層が 4.0 ポイント減少した一方で、収入なしの層が 4.0 ポイント増加している。
3. インターネット接続方法
携帯電話からインターネットをする人は 2014 年末に比べ 3.1 ポイント増えて 88.9%に達した。一方でデスクトップパソコンとノートパソコンからの利用者はそれぞれ 2.4ポイントと 0.7 ポイント減少しており、携帯電話への移行がみてとれる。またテレビでインターネットを利用する人もわずかに増加しており 16.0%になった。
また利用者 1 人当たりの 1 週間の平均利用時間は 25.6 時間で、2014 年末に比べて0.5 時間減少した。
4. 各種インターネットサービスの利用状況
各種インターネットサービスの利用状況を見ると、インスタントメッセージや検索の利用率はそろそろ飽和状態となっているが、ショッピングや旅行予約とそれに必要なネットバンキングが新たな成長の柱となっている。娯楽ジャンルのサービスは引き続き安定した成長を続けており、特に動画とゲームが好調に推移している。
またモバイル機器からのインターネットサービス利用に限ってみると、微信(WeChat)をはじめとするインスタントメッセージの利用率が 91.0%に達し、ほぼ飽和状態となっている。またショッピングが 14.5%の伸びとなり、併せて決済サービスも 26.9%の成長となった。いずれも利用率は半数以下にとどまっており、今後さらなる利用者の増加が見込まれる。特に上半期は金融政策が緩和された影響もあり、モバイルからの株式投資が 89.9%の勢いで急成長を遂げている。
「第 36 次中国互聯網絡発展状況統計報告」(中国語、全文)
http://cnnic.com.cn/hlwfzyj/hlwxzbg/hlwtjbg/201507/P020150723549500667087.pdf