1. インターネット利用者数
2014 年 6 月末時点の中国のインターネット利用者数は 6.32 億人で、この半年間に1442 万人増加した。インターネットの普及率は 46.9%で、2013 年末に比べて 1.1 ポイント上昇した。
また 2014 年 6 月末時点の中国のモバイルインターネット利用者数は 5.27 億人で、2013 年末から 2699 万人増加した。インターネット利用者全体に占める割合は、2013年末の 81.0%から 83.4%に上昇している。
モバイルインターネット利用者数は 2013 年の 1 年間だけで 8009 万人も増加したが、スマートフォンの普及率はすでに飽和状態となっている。スマートフォンの出荷数は2011 年が 1.18 億台、2012 年が 2.24 億台で、2013 年は 1-11 月までで 3.48 億台、2014年は第 1 四半期だけで 1.0 億台に達した。
インターネット利用者全体に占める農村住民の割合は 28.2%で、2013 年末から 169万人増えて 1.78 億人となった。農村部の人口が都市へ流入する都市化が加速しているため、インターネット利用者全体に占める農村住民の比率は下がる傾向にある。
2. インターネット利用者の特徴
2014 年 6 月末時点のインターネット利用者の男女比率は 55.6:44.4 で、2013 年末時点とほぼ変わらなかった。
インターネット利用者の年齢構成では、20-29 歳が 30.7%で最も多かった。2013 年末時点と比べて 20 歳以下の層が 0.6 ポイント、50 歳以上の層が 0.3 ポイントそれぞれ伸びた。
学歴別では、小学以下や中学までの層でわずかに増加した一方で、大学専科および大学本科の層が 0.3 ポイント落ち込んだ。
職業別では、依然として学生が最も多く 25.1%を占めた。続いて自営業の利用者が21.4%で、会社員の利用者は 12.2%だった。
月収別では、3000 元以上の層が大きく増加し、2013 年末から 3.7 ポイント増の 32.3%に達した。また 500 元以下の層も大きく増えたが、収入なしの層は減少した。
3. インターネット接続方法
デスクトップパソコンからインターネットを利用する人の割合は全体の 69.6%で、2013 年末より 0.1 ポイント減少した。一方で携帯電話を利用する人は 81.0%から 83.4%に増えている。
また 2014 年上半期(1-6 月)のインターネット利用者 1 人当たりの 1 週間の平均インターネット利用時間は 25.9 時間で、2013 年末に比べて 0.9 時間増加した。Wi-Fi のカバーエリア拡大や 4G のスタートでモバイルインターネット環境が大きく改善したためだ。また様々なアプリが登場したことも利用時間の増加を後押ししている。
4. 各種インターネットサービスの利用状況
2014 年上半期は特にインスタントメッセージサービスの利用率が上昇し、全体の89.3%に達した。ゲームやショッピングも 10%に迫る成長率となり、ゲームは 2012 年の水準をほぼ回復した。インターネット金融投資は、ネット財テク商品の登場からわずか 1 年で約 6400 万人が利用し、利用率は 10%に達している。一方で、SNS の利用者は 7.4%の減少となっており、今後も利用率の落ち込みが続くと予想される。
携帯電話からの利用に絞ると、決済とショッピングが爆発的に浸透したことがわかる。モバイルによる決済の利用率上昇が、同じくモバイルからのショッピング、共同購入、旅行予約といったサービスの急成長をけん引した。またモバイルゲームの利用率も16.9%伸びて 47.8%に達した。
「第 34 次中国互聯網絡発展状況統計報告」(中国語、全文)
http://cnnic.com.cn/hlwfzyj/hlwxzbg/hlwtjbg/201407/P020140721507223212132.pdf