1. 今年は展示ホールのほぼ全てを使って過去最大規模で開催
二次元バーコードによる電子チケットでの入場が定着。来場者は年々増加しているが入場はスムーズだ。
2. 大型 IP タイトルが目白押しの巨大ブース
● 盛大 (Shanda Games)
商標の使用期限を迎えるため「盛大遊戯」としては最後の出展となる同社。モバイルゲームでは「传奇 3 手机版」、「龙之谷手游」「Love Live 学园偶像祭(ラブライブ!)」等、PC ゲームではリリースが待たれる「勇者斗恶龙 X(ドラゴンクエストⅩ)」等を出品した。
● 完美世界 (PERFECT WORLD)
PC ゲームでは「最终兵器」、韓国の「幻影突击」、モバイルゲームでは「FINAL FANTASY 零式Online」「诛仙」を展示していたほか、PS4 向けタイトルの試遊も用意していた。
● 空中網
数多くの人気戦争ゲームを運営する空中網。今年は海が舞台の「战舰世界」、空中戦をテーマにした「战机世界」、装甲車で戦う「装甲风暴」等の試遊機が用意され、常に長い列ができていた。ステージでは毎年恒例となっているプロチームなどによる「坦克世界」の対戦イベントを開催。
● 巨人網絡
ChinaJoy に合わせて大人気カジュアルゲーム「球球大作战」の公式大会を始めて開催した巨人網絡。最終日には決勝大会が行われた。またステージでは「虚荣」、「仙侠世界 2」のイベントやグッズ配布が行われ、登場人物に扮したコンパニオンらとの写真撮影で盛り上がっていた。
● 西山居
武侠モノが得意な西山居は、モバイルゲームでは「剑侠代号 S」、「剑侠情缘口袋版」、「剑网 3:指尖江湖」、「魔域手游」PC ゲームでは 4 年をかけて自主開発した「猎魔军团」などを出品。どこのブースよりもゲームを楽しむ若い女性の姿が多く見られた。
● Snail
高い人気を誇るモバイルゲーム「九阴真经 3D」、「九阴真经」、「天堂 2 血盟」の試遊エリアを大きく取っていた Snail。同社が世界で初めて開発したという裸眼 3D コンソールゲーム機「Obox」の試遊コーナーもあり、家族連れでゲームを楽しむ様子が見られた。
● JJ 比賽
JJ 比賽は今年もトランプをモチーフにしたブースを用意。来場者は比較的年齢層が高めだったが、ゆったりとした明るい試遊コーナーでは多くの人がのんびりとトランプや麻雀などのカジュアルゲームを楽しんでいた。
● 順網科技
派手な照明の巨大ステージと VR の真っ黒な体験ブースが多くの来場者の目を引いていた同社。長い列ができていた「布鲁克海文实验室之“无限生机”」の VR 体験は、あちこちから驚く声が聞こえ、キャーっと思わず座り込んでしまう女性も。
● WCA (WORLD CYBER AREANA)
競技ゲームの世界大会「WCA」のブースでは、e スポーツの国際トーナメントの一つ WorldContest Championship の中国対韓国戦を開催。そのほかにも連日びっしりと試合の日程が組まれており、ステージ前には早くから場所取りする人の姿も。またブース内では VR の体験コーナーに長い列ができていた。
● 網易 (NETEASE)・BLIZZARD
網易は PC ゲームで「梦幻西游」、「大话西游」、「天谕」等、モバイルゲームでは「镇魔曲」、「天下」、「大话」等を出品。また世界で人気の「MINECRAFT」中国版の専用ブースも設けられた。隣接する BLIZZARD のブースでは、息の長い人気を誇る「魔兽世界」シリーズの「魔兽世界-军团再临」の試遊コーナーを中心に、「守望先锋」や「风暴英雄」等の試遊機が用意された。
● バンダイナムコ上海
「NARUTO」、「ONE PIECE」、「銀魂」、「ドラゴンボール」、「ガンダム」といった日本の大型 IP タイトルを中心に出品。展示されたフィギュアやパネルとの写真撮影がひっきりなしに行われていた。会場内では多くの人が同社が配布した紙袋を持っており人気の高さがうかがえた。
● PlayStation
PlayStation VR の発売予定日(10/13)を発表したばかりということもあって、VR 試遊コーナーが長蛇の列に。ステージでは「ストリートファイターⅤ」のプロデューサー、小野義徳氏らを迎えたセッションも行われ、報道陣も大勢集まっていた。また前年同様にブースの一角でPlayStation4や PS VITA を販売しており、VR セットの予約も始まっていた。
● XBOX
毎年 PlayStation のすぐ横に並んで出展する XBOX。今年は Xbox One の試遊機を 100 台近く用意したという。ステージイベントでは、「ファイナルファンタジー」シリーズの田畑端氏や「真・三國無双」シリーズの鈴木亮浩氏によるセッションも行われた。
● EA
EA は「战地 1(Battlefield 1)」、「FIFA Online 3」、「极品飞车 OL」などを出品。「极品飞车 OL」のコーナーには本物のスポーツカーを展示しており、車を模した試遊機は大人気だった。一方モバイル版「植物大战僵尸(Plants vs. Zombies)」の試遊コーナーでは女の子の姿をよく見かけた。
● 360 遊戯
モバイルゲームでは「幻城」、「圣斗士星矢:重生」、「迷城物语」、「犬夜叉」、PC ゲームでは「人鱼传说」、「奇迹重生」、「绝世武神」など数多くのタイトルを出品。特に力を入れていた「宝藏世界」と「幻城」、「人鱼传说」はそれぞれ大型の特設ブースを設けており、キャラクターに扮したコンパニオンがゲームの世界観を演出していた。
● FUZE
中国メーカーの家庭用ゲーム機では唯一大々的に展開していた FUZE の「战斧 F1」。本体価格は899 元と 1,499 元の 2 タイプで、20 種類ほどのゲームが入っているほか、インターネットにつなげばテレビ番組や映画も楽しめるという。家族で楽しむ姿もみられ、試遊コーナーは常に賑わっていた。
● Logitech
年々少なくなっているハードウェアや周辺機器の展示ブース。Logitech のステージではプロチームによる対戦イベントが開催され、多くの来場者が足を止めていた。
● UBISOFT
中国初披露となる VR の新作タイトル「疯狂兔子:VR 穿山越岭」をアピールした UBISOFT。HTCの Vive を利用して遊ぶ VR で、あたかも自分が雪山を滑っているような感覚が楽しめるという。このほか「刺客信条」、「魔法门之英雄无敌」などの試遊機が用意されていた。
● 東芝
東芝製 SSD の性能を存分にアピールするブース構成で、毎日 3 回開催される「速度超神 東芝SSD DOTA2 挑戦賽」と題するイベントには、ゲーム初心者からコアなファンまで様々な挑戦者が集まっていた。
3.通信キャリア・決済サービスのブース
中国移動・咪咕、中国聯通・小沃ともにコンパニオンによるステージイベントやコスプレショーを開催。支付宝(Alipay)は、グループの金融会社・螞蟻金服(ANT FINANCIAL)と共に出展。
4. 動画配信サービスのブース
● 龍珠直播
毎日会場からインターネットで生中継していた龍珠のブース。ステージでは連日コンパニオンのお披露目や様々なショーが行われていた。スマートフォンを模した大きな画面がたくさん立ち並ぶステージ裏では、配信中の生中継動画が流れており、思わず立ち止まってしまう人の姿も。
● 触手 TV
モバイルゲームの生中継配信を得意とする触手 TV は、ChinaJoy にあわせて VR ゲームの生中継を始めると発表。ブースには HTC Vive、楽客 VR など複数の VR ゲームの試遊機が並んでおり、英雄 VR と提携して VR ゲームの競技大会を開催する計画も明らかにされた。
● 愛奇芸 (QIY)
たくさんのコンパニオンに加えて、中国のアイドル「ATF」のミニライブ、愛奇芸で独占配信するドラマに出演する人気若手俳優らを招いたイベントなどを開催し、ゲームファン以外からも人気を集めていた。最終日にはスポンサーの宝飾品会社からコンパニオン全員にダイアモンドのネックレスが贈られるというサプライズもあり、インターネット上でも話題となっていた。
● ただいま生中継で配信中
今年は会場のあちこちで、インターネットで生中継する様子が見られた。動画配信サイトなどが中継するブースもあったが、何より目立ったのはスマートフォンで自撮りしながら生配信する女性たちの姿だ。自撮り棒を片手に口元に固定したマイクでおしゃべりしながら会場内を歩き回るのが一般的だが、中には会場の片隅にスマートフォンを固定して 1 人延々と踊っていたり、支付宝の“直播餐厅(生放送レストラン)”と書かれたブースでは数人の女性が延々と蒸し鶏を食べ続ける顔を配信していたり…。
5. 今年は VR 元年!
たくさんのブースで体験できた VR。専用ゴーグルだけで楽しむものから、PlayStation VR のように手にコントローラーやモデルガンを持って遊ぶタイプ、体を固定し滑りやすい専用シューズを履くことで実際に歩きながらゲームが楽しめるタイプ、ゴーグルを装着して自転車をこいだり、ジェットコースターが体験できるもの等、様々な VR ゲームを多くの人が楽しんでいた。