第 43 回 中国インターネット発展状況統計 (抜粋・参考訳)

インターネット利用者数 2018 年 12 月末時点の中国のインターネット利用者数は 8.29 億人で、前年末に比べ 5,653 万人増加した。インターネット普及率は 59.6%で、前年末に比べて 3.8 ポイント上昇した。

またモバイルインターネット利用者数は 8.17 億人で、前年末から 6,433 万人増加した。インターネット利用者全体に占める割合は、前年末の 97.5%から 98.6%に上昇している。

インターネット利用者を居住地別にみると農村住民の割合は 26.7%で、2.22 億人となった。一方の都市部住民の割合は 73.3%で、前年末より 4,362 万人増えて 6.07 億人となった。

なお農村部と都市部のインターネット普及率は、それぞれ 38.4%と 74.6%で、前年末より 3.0 ポイントと 3.6 ポイント上昇している。

目次

2. インターネット利用者の特徴

2018 年 12 月末時点のインターネット利用者の男女比率は 52.7:47.3 で、2017 年とほぼ同一の水準を維持している。

インターネット利用者の年齢構成では、10-39 歳が全体の 67.8%を占めており、このうち20-29 歳が最も多い26.8%となっている。前年末と比べて、40-49 歳の割合が13.2%から 15.6%へと大きく上昇したほか、50 歳以上の割合も前年末の 10.5%から 12.5%へと 2 ポイント上昇している。

学歴別では、中学程度の利用者が依然として最も多く、中学と高校・高専・技術専門学校の割合はそれぞれ 38.7%と 24.5%だった。大学専科、大学本科以上の教育を受けた利用者はそれぞれ 8.7%と 9.9%となっている。

職業別では、学生が依然として最も多い 25.4%を占め、個体戸・自由業者が20.0%、会社員があわせて12.9%と続いた。

月収別では 2,001-3,000 元と 3,001-5,000 元の層が、それぞれ 15.7%と 21.0%で最も多かった。5,000 元以上の割合は前年末に比べて 3.9 ポイント上昇して 24.1%になった。一方 1,000 元以下の割合は前年末の 20.4%から 15.8%へと大幅に減少した。

3. インターネット接続方法

携帯電話・スマートフォンからのインターネット利用比率は、前年末から 1.1 ポイント上昇して 98.6%に達した。テレビからの利用も前年末から 2.9 ポイント上昇して31.1%に上った。一方でデスクトップパソコンの利用は 48.0%で、前年末から 5 ポイント減少した。

インターネットを利用する場所は自宅が最も多い 81.1%となったが、前年末より 4.5ポイント減少した。なお、利用者 1 人当たりの 1 週間の平均利用時間は 27.6 時間で前年末より 0.6 ポイント増加している。

4. 各種インターネットサービスの利用状況

2018 年も個人向けインターネットサービスは良好な発展を続け、なかでもハイヤー配車は成長率が 40.9%に達した。オンライン教育も急速な成長を遂げており、成長率は29.7%となったほか、デリバリーや理財、タクシー、ショッピングも成長率は 15%前後と好調だった。特にショートビデオは使用率が 78.2%に達しており、2018 年下半期の成長率は 9.1%に上っている。

また 2018 年 11 月時点のインターネットユーザーが利用するスマートフォンアプリの平均個数は、15-19 歳が最も多い 59 個で、続いて 20-29 歳が 45 個、10-14 歳が 44個となっている。20 歳を越えると年齢に伴ってアプリの数は減っていき、60 歳以上では 28 個となっている。

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