かつては中国で盛んに行われていた仮想通貨のマイニングだが、国務院金融安定発展委員会がビットコインのマイニングとその取引の取り締まり実施を求めたことを受け、国家発展改革委員会をはじめとする複数の省庁が2021年9月に一切のマイニングを禁止する通達を出している。
通達は6大項目20項から成り、主な内容は次の通りとなっている。
国家発展改革委員会等の部門による仮想通貨のマイニング活動の取り締まりに関する通知
2021 年 9 月 24 日公布
<主な内容>
仮想通貨のマイニングプロジェクトを調査し、事業者、マイニングの規模、使用電力量等のデータを整理する。
データセンターの名目で仮想通貨のマイニングを行うことを禁止する。
デジタルエコノミーや戦略的新興産業の発展などの名目で、仮想通貨のマイニングを宣伝したり、関連プロジェクトを拡大することを禁止する。
仮想通貨のマイニングを行う企業への電力などのエネルギー供給を厳格に制限する。また当該企業が自家発電設備を用意することを禁止する。
仮想通貨のマイニングに対する金融、税制、家賃、水、電気などに関する全ての支援策を廃止する。
マイニング事業者の電力料金を値上げする。
仮想通貨のマイニングを「産業構造調整指導目録(2019年版)」の淘汰類に追加する。期限付きで事業の淘汰を義務付けるほか、マイニング関連事業への投資を禁止する。
仮想通貨のマイニングと、ブロックチェーン、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなどの産業とを明確に区別する。これらの技術に関連する業務は規制の対象ではない。
原文:国家发展改革委等部门关于整治虚拟货币“挖矿”活动的通知 発改運行[2021]1283 号
https://www.ndrc.gov.cn/xxgk/zcfb/tz/202109/t20210924_1297474.html?code=&state=123