第 41 回中国インターネット発展状況統計(抜粋・参考訳)

目次

1. インターネット利用者数

2017 年 12 月末時点の中国のインターネット利用者数は 7.72 億人で、前年末に比べ4,074 万人増加した。インターネット普及率は 55.8%で、前年末に比べて 2.6 ポイント上昇した。-

またモバイルインターネット利用者数は 7.53 億人で、前年末から 5,734 万人増加した。インターネット利用者全体に占める割合は、前年末の 95.1%から 97.5%に上昇している。

インターネット利用者を居住地別にみると農村住民の割合は 27.0%で、2.09 億人となった。一方の都市部住民の割合は 73.0%で、前年末より 3,281 万人増えて 5.63 億人となった。な

お農村部と都市部のインターネット普及率は、それぞれ 35.4%と 71.0%で、前年末より 1.4 ポイントと 1.6 ポイント上昇している。

2. インターネット利用者の特徴

2017 年 12 月末時点のインターネット利用者の男女比率は 52.6:47.4 だった。同時期の全国の人口の男女比率は 51.2:48.8 で、インターネット利用者の男女比率と人口の男女比率はさらに差が縮まっている。

インターネット利用者の年齢構成では、10-39 歳が全体の 73.0%を占めており、このうち 20-29 歳が最も多い 30.0%となっている。10-19 歳、30-39 歳の割合はそれぞれ19.6%と 23.5%だった。前年末に比べて 60 歳以上の高齢者層が 1.2 ポイント上昇しており、インターネット利用者は引き続き中高年層を中心に増加している。

学歴別では、中学程度の利用者が依然として最も多く、中学と高校・高専・技術専門学校の割合はそれぞれ 37.9%と 25.4%だった。前年末に比べて中学程度の利用者が 0.6ポイント増加している。

職業別では、学生が依然として最も多い 25.4%を占め、個体戸・自由業者が21.3%、会社員があわせて 14.6%と続いた。

月収別では 2,001-3,000 元と 3,001-5,000 元の層が、それぞれ 16.6%と 22.4%で最も多かった。前年末に比べ 5,000 元以上の利用者が占める割合は 3.7 ポイント上昇した。

3. インターネット接続方法

2017 年は携帯電話からのインターネット利用比率が、前年末から 2.4 ポイント上昇して 97.5%に達した。またデスクトップパソコン、ノートパソコンの利用比率がそれぞれ 53.0%と 35.8%となり、前年末よりいずれも減少している。スマートテレビを用いたインターネット接続は前年末から 3.2 ポイント増え、28.2%となった。

インターネットを利用する場所は自宅が最も多い 85.6%で、前年末より 2.1 ポイント減少した。なお、利用者 1 人当たりの 1 週間の平均利用時間は 27.0 時間で前年末より0.6 ポイント増加している。

4. 各種インターネットサービスの利用状況

2017 年も引き続きインターネットサービスの好調な成長が続き、各種サービスの利用者は押し並べて増加傾向にある。特にデリバリーの伸びは顕著で 64.6%増加した。モバイル向けでもデリバリーは 66.2%増加しており、ほかにも旅行予約が 29.7%増と好調に推移した。

インスタントメッセージ、検索エンジン、ニュース、ソーシャルサービスといった基本的なインターネットサービスの利用者数は安定した成長を続けている。なかでもインスタントメッセージはサービスの差別化がさらに進み、各種生活サービスとの提携に積極的だ。検索エンジンはモバイル化が進んでおり、人工知能の応用が成長を後押ししている。ニュースは関連する法令の整備により、新たな成長段階へ移行しつつある。

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